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家は人生のアルバム

2009年8月 3日 21:45

奥野

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家は人生のアルバム


私が昨年島根大学医学部看護学科の大学院で、
在宅ターミナル看護論の講義をしたときに、
学生さんが在宅のことをこんなふうに表現してくれました。


今日、子宮体癌末期の女性が自宅へ退院してこられました。
私にとっては久しぶりの癌末期患者さんとなります。


この患者さん、映画館の看板の絵を描く画家さんで、
映写係をしていた夫とは職場結婚です。

今は娘さんや婿さん、孫さん達が看板やデザインの仕事をして、
跡を継いでおられます。


自室にはご自分で描かれた映画俳優の絵が飾られ、
自室のすぐ横の車庫には大好きなわんちゃんが2匹住んでいます。

お部屋にもわんちゃんのぬいぐるみが2匹。


玄関に出ると、娘さんが描かれたとっても素敵な犬の絵や猫の絵が飾られています。


あぁ・・・、自作の絵も、娘や孫も、娘の絵も、わんちゃんも、一家で継いでいる仕事も、
家そのものも、みんな患者さんのアルバムなんだな・・・

そう実感できる空間でした。

そして、その価値観を、ケアマネさんや訪問看護師さん、
ヘルパーさんも共有してくれていることをとても嬉しく思いました。


もともと病院嫌いだった患者さんですが、
いろいろ事情があって入院生活を送っておられましたが、
ようやく自宅に帰ることができました。


今日の病状だと、おそらく残された時間は数日?1週間。

患者さんはおそらく脳梗塞による高次脳機能障害によって発語がありませんが、
「家に帰ってよかった」と、患者さんも家族も、支援者も思える看取りができるよう、
全力を尽くしたいと思います。

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