2009年8月アーカイブ

プライマリケア関連学会に参加してきました

2009年8月28日 00:01

奥野

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8/22-23に私奥野と高橋医師とで京都のプライマリケア関連学会に参加してきました。

今回は、日本プライマリケア学会、総合診療学会、日本家庭医療学会の、
3学会合併に向けての歴史的な学会です。

今回は高橋先生が大活躍でした。

takahasi_PSS.jpg
初日の夕方にはポスターセッションで、
大腸菌の感受性サーベイランスについての発表をされ、
その後急遽セッションの座長まで務める活躍ぶり。

発表も大変わかりやすく、すばらしい発表ができました。
高橋先生のサーベイランスが、実際の医療活動に効果を及ぼした、
というところが素晴らしいと思います。

臨床研究とはこうあるべき!と強く感じた瞬間でした。

matsushita.jpg学会での一コマです。
出雲家庭医療学センター事務局長の松下さんです。


私は午前中は摂食・嚥下に関する医科歯科連携というWSに参加してきました。
歯科も外来診療は頭打ち状態で、今後は在宅分野に注目が集まっています。
その中でも、特に口腔ケアや摂食・嚥下訓練、嚥下評価などの分野、
それから、通常の義歯などの歯科診療で、
今後在宅医と連携を深めていく必要性をひしひしと感じていたからです。

先日も歯科の先生とお食事をする機会がありましたが、
今後大曲が中心となって、在宅での医科歯科連携をすすめていけたらと思いました。


当日の夜は島根民医連の医師や事務が集まって、
懇親会を行いました。

nomikai.jpg3回も実習に来てくれた岡山大学の学生さんも一緒に参加して、
かなりぶっちゃけ話をしました。

結局研修の良いところばかりを見せても、
研修に来てみたら「こんなハズじゃなかった」とがっかりさせてしまうことになるので、
僕は学生さんに対してもオープンに接するようにしています。

その方が学生さんにとっても逆に信頼感が持てると思っています。

学生さんの飲み会の満足度も高かったようですよ(^_^)



2日目は早朝、7:30から若手家庭医両部会主催のシンポジウムで、
高橋先生が再び大活躍です。

takahasi2.jpg直前の予演会で、皆で知恵を絞って、
プレゼンテーションの中身をブラッシュアップしたおかげで、
とても素晴らしい発表になりました。

各学会の理事長クラスと同等の発言内容で、
素晴らしかったです。


つくづく思うのですが、高橋先生は本当にプレゼンが上手です。
内容さえばっちり決まっていれば、最高のプレゼンテーターです。
話すすスピード、滑舌、間の取り方、視線の送り方など、非常に参考になります。

僕はどちらかというと、ぶっちゃけ系でノリで話すタイプです(笑)
だから、聴衆の反応が今ひとつだと、気分も乗りきれないんですよね・・・


当日朝は、高橋先生のプレゼンを聞き終わってすぐに、
在宅緩和ケアにおける多職種連携というワークショップに参加してきました。

主目的はざいたくいりょうで有名なあおぞら診療所上本郷の川越正平先生との名刺交換と、
実習のお願いをすることです。

しかしながら、ワークショップでは、主に薬剤師さんと医師の参加でしたが、
いかに薬-薬連携が進んでいないか、
医-薬連携がすすんでいないかという現状を目の当たりにして、
薬剤師との連携も、大曲が中心となってモデルをつくっていきたいと、
想いを新たにすることができました。

全体的には、人脈づくりに力を割いて、
名刺交換のためにバタバタしてた感が強いですが、
重要な気づきを得ることができて、
今後の目標もできて、大変満足行く学会でした。

さすがに学会明けの診療は疲れが残りました・・・


以上、学会の報告でした。

自宅で看取るということ

2009年8月20日 00:50

奥野

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先日も書きましたが、この間2人の患者さんを自宅で看取りました。

病院での医療をしていたときは、看取りは恐怖でした。
やろうと思えばとことん集中治療ができる病院、
そのなかで、どのタイミングで看取りの医療に切り替えるのか、
非常に悩みました。

今でも忘れられないショッキングな看取りも数知れずあります。


しかし、在宅での看取りの大半は、
家族とともに喜びや悲しみを分かち合い、達成感を分かち合う看取りができるのです。


一例を挙げると、死の直前の数日間あるいは数時間というのは、
大概予想ができます。
それは在宅ではかならず家族に伝えるようにしています。
そして、半分強くらいは、最後の一息まで、家族に看取られながら、
最後の瞬間を迎えます。
その間家族は、徐々に死に向かっていく患者さんの姿を見つめ、
声を掛け、涙を流し、「がんばって!」と励まします。

しかし、病院では心電図モニターをつけられ、
家族は患者さんではなくモニターを注視するのです。

息が止まっても、数分間は心拍がでるので、
医療者も、家族も無言でモニターを眺めるのです。




話は変わって・・・
私にとって自宅での看取りは日常の自然の出来事と思えるようになりました。

人はいずれ必ず死ぬのです。

限られた余命で自宅に帰った患者さんは、
大体自分の死期が近づいていることをわかっていて、
身辺整理をされます。

ベッドで寝たきりであっても、家族の一員であり、
地域の一員であり、家族の生活の中に患者さんがいるのです。

家族も、日常の生活の中で介護や看護をするのです。

日常なんです。

そして、いずれ避けられない最期がおとずれるのです。
日常の中で。

私は、この日常の中での最期の時間や看取りが、
とても意味があるものだと思っています。

人が病気になること、死ぬことは特別なことではなく、
日常なのです。

家族も病院に泊まり込むこともなく、慌てて病院に駆けつけることなく、
患者さんの最期をみとどけることができるのです。
日常生活の中で。


死は恐いものでも、忌み嫌われるものでもないと思うのです。
人間は、命が限られているから、生きているうちに何か成し遂げようと、
一生懸命に生きることができるのです。

これが200年も300年も生きられるとしたら、
きっと1日1日の重みがまったく違ってくるでしょう。

物事は何でも終わりがあるから、〆切があるから、
それに向けてエネルギーを注ぐことができると思うのです。

死を受け入れることは、すなわち生を楽しむことだと思うのです。

私は常に自分の死を意識しています。
だから、一日一日を大切に生きようと思えるのです。

人の死と向き合う仕事をしているから、よけいにそう思うのかもしれません。


いつ死んでもいいように、後悔のない人生を送りたい。


きっと自宅での最期を臨む患者さんも、
死を意識して初めて残りの人生を意味あるものにしたいと思うのではないでしょうか?

だからこそ、充実した最期の数ヶ月?数週間を過ごしてもらうために、
我々は最大限の努力を払うのです。

岡山大学・山梨医大の学生さんが実習に来てくれました

2009年8月20日 00:44

奥野

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報告が遅くなりましたが、
夏休みを利用して2人の学生さんが実習に来てくれました。

岡山大学の学生さんは奈義ファミリークリニックや、ファミリークリニック館山などの、
有名研修施設を研修した上で、
「大曲診療所が一番雰囲気がいい、気に入っている」と言ってくれて、
本当に嬉しかったです。

恒例の漢字一文字振り返りでは「実」という字をあげてくれました。
充実の実、実りの実、です。

これもまた嬉しいフィードバックです。


病院での研修の様子は
"izu-modeな医師研修" http://izumo-kensyu.at.webry.info/200908/article_7.html

をご覧下さい。

在宅のタイミング

2009年8月13日 00:35

奥野

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この間病院から3人のターミナル患者さんをご紹介いただきました。

1人は、退院当日から意識低下、血圧低下、酸素低下があり、
退院後3日目の未明に息を引き取られました。

10日前はもっと元気で、
活発に動いておられたのに・・・

自宅に帰るタイミングを逸した感が残りました。
我々の口からは言えませんでしたが、家族からそう言われました。


2人目は予後数週間になってからの自宅退院。
予後数週間というと日々状態は変化し、
日常動作がだんだん出来なくなり、医療的にも介護的にも迅速な対応が求められます。

本人様や家族様の不安や動揺も大きいことでしょう。


これらのケースでは何よりも家族の不安や動揺が一番激しい時期です。
退院前のカンファレンスに参加して、24時間サポートすることを伝えたり、
自宅でも十分な医療が受けられることを伝えたり、
とにかく家族の不安や動揺を取りのぞくことに労力を割きます。

結局家族が不安や介護負担に耐えきれず、
入院となるケースも少なくありません。

ですから、我々は、家族の不安や負担に細心の注意を払って対応しますし、
このような場合には毎日往診することもしょっちゅうです。

家族も、我々もお互いに大変なんですよね。
患者さんも日々衰えていく身体機能の中で、
やり残したこと、やりたいことが十分出来る状況ではなくなってきます。


もっと早くに家に帰れていれば・・・
具体的に言えば、予後が2-3ヶ月残された状態で家に帰れていれば、
随分と違うだろうと最近思うようになりました。


医者を何年かやっていれば、おおよそ予後が数ヶ月とういのは予測がつくものです。
できれば、この段階で在宅に紹介していただきたい。

患者-医師関係、家族-医師関係を築くにも時間がかかりますし、
「自宅で看取ってあげたい」
「この先生なら信頼して最期を任せられる」
という家族の想いは
1月2月とうい介護生活の中で強まってくるものだと思います。


とにかく「病院でできることは無くなったから自宅に帰そう」ではなく、
患者さんに残された最期の数ヶ月間を、
人生をまとめたり身辺整理をしたりする貴重な時間として捉え、
在宅に紹介していただけることを切に望みます。

外来診療体制変更および休診・代診のお知らせ

2009年8月10日 01:05

奥野

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■8月より火曜日午前中に所長の奥野の外来がスタートしました。
 奥野は(月)(火)(金)+第2・第4土曜日の外来と併せ、週3.5回の外来診療を行っております。

※診療体制表はこちら ⇒http://www.oomagari.com/clinic/system.html

■8月24日
 高橋医師休診のお知らせ。
 奥野の1診体制となります。

■9月4日
 奥野休診のお知らせ。
 藤原悠子医師の1診体制となります。

■9月25日
 奥野の午前診療は休診です。
 藤原悠子医師の1診体制となります。
 代わりに夜間診を奥野が担当いたします。

リハビリ診察を始めました

2009年8月 7日 23:11

奥野

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7月中頃より、通所リハビリで個別リハビリを行っている利用者様、
あるいは個別リハビリを希望しておられる利用者様を対象に、
リハビリ診察を開始しました。

これは全くのボランティアです。

出雲市民リハビリ病院の木佐俊郎先生の下でリハビリ研修を受けている奥野が、
通所リハビリでのリハビリマネジメントの向上をめざして、
お昼の12:00から10-15分程度行っております。

そろそろ1ヶ月が経過しますが、
リハビリ的アセスメントの他に、リハビリを阻害するような疼痛や、
変形の発見・対応への助言、
出雲市民リハビリ病院への集中リハの紹介など、
利用者様のリハビリ医療の質の向上に多少なりとも貢献できていると思います。

また、今年度の介護報酬改訂で新設された、
1-2時間の短時間リハビリの単位も取得しました。

これで、リハビリ技師が付いての個別リハビリを主目的として通所される方の、
利用促進につながればと期待をしているところです。

今後は通所リハビリスタッフの教育にも力を入れて、
リハビリ機能では地域で秀でた通所リハビリへの変貌を遂げたいと考えているところです。

往診エリアを決めました

2009年8月 7日 23:03

奥野

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大曲診療所では、この7月に訪問診療エリアを決めました。

理由は以下の3点

1.診療所の近くなら、きめ細やかな対応が可能であり、診療の質を保てること

2.外来から在宅まで継続してかかりつけ医として診ていきたいという想い

3.上記2点を通して、安心して在宅で生活できる地域をつくること


これらの目標を達成するためには、市内全域をカバーするのは、
外来診療も行っている我々の診療スタイルや力量では不可能であり、
診療所を中心にした半径2.5-3kmの圏内を訪問診療エリアにしようと決めました。
 
その代わり、このエリア内では手厚い在宅医療を提供できるよう、
全力をあげていきたいと思っています。

皆様のご理解とご協力をよろしくおねがいいたします。

090806_在宅ポスター.gif

研修会「安心して在宅で過ごせる地域づくりを目指して」ご案内

2009年8月 5日 09:39

事務長

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 大曲診療所では、研修会「安心して過ごせる地域づくりを目指して」<在宅サポートセンター設立による在宅医療のトータルマネージメント>を下記日程にて開催いたします。

 

 大曲診療所は、来年度在宅サポートセンターの設立を目指しています。これまで在宅医療、介護に力を入れてきましたが、より診療所内の情報共有を含めた連携を密にし、在宅で過ごしたいと思われている患者様のサポートを強化することを設立の目的としています。

 研修会には、氷室京子氏(東京ふれあい医療生協 梶原診療所)を講師としてお招きしています。梶原診療所は、在宅サポートセンターを立ち上げ、先進的な在宅医療を展開されてます。氷室氏は、そこで地域医療連携室のスタッフとして、地域連携、所内連携のキーマンとして活躍されています。

 

 当法人外の医療従事者の方の参加も歓迎いたします。興味のある方はご参加お待ちしています。宜しくお願いします。

 

【日時】2009年8月20日(木) 16:30から18:30

【会場】大曲診療所 2階 旧理学療法室

【お問合せ】事務長室 渡部満  電話(0853)21―1186 内線16

 

チラシ.jpg

家は人生のアルバム

2009年8月 3日 21:45

奥野

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家は人生のアルバム


私が昨年島根大学医学部看護学科の大学院で、
在宅ターミナル看護論の講義をしたときに、
学生さんが在宅のことをこんなふうに表現してくれました。


今日、子宮体癌末期の女性が自宅へ退院してこられました。
私にとっては久しぶりの癌末期患者さんとなります。


この患者さん、映画館の看板の絵を描く画家さんで、
映写係をしていた夫とは職場結婚です。

今は娘さんや婿さん、孫さん達が看板やデザインの仕事をして、
跡を継いでおられます。


自室にはご自分で描かれた映画俳優の絵が飾られ、
自室のすぐ横の車庫には大好きなわんちゃんが2匹住んでいます。

お部屋にもわんちゃんのぬいぐるみが2匹。


玄関に出ると、娘さんが描かれたとっても素敵な犬の絵や猫の絵が飾られています。


あぁ・・・、自作の絵も、娘や孫も、娘の絵も、わんちゃんも、一家で継いでいる仕事も、
家そのものも、みんな患者さんのアルバムなんだな・・・

そう実感できる空間でした。

そして、その価値観を、ケアマネさんや訪問看護師さん、
ヘルパーさんも共有してくれていることをとても嬉しく思いました。


もともと病院嫌いだった患者さんですが、
いろいろ事情があって入院生活を送っておられましたが、
ようやく自宅に帰ることができました。


今日の病状だと、おそらく残された時間は数日?1週間。

患者さんはおそらく脳梗塞による高次脳機能障害によって発語がありませんが、
「家に帰ってよかった」と、患者さんも家族も、支援者も思える看取りができるよう、
全力を尽くしたいと思います。

出雲看護サービスセンター職員募集

2009年8月 3日 14:46

事務長

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 出雲看護サービスセンターでは、訪問看護師(正職員)を募集しています。下記を参考にしていただき、お気軽に連絡を下さい。

【職 種】保健師、看護師(正職員)  【就業時間】8:30?17:00(待機あり)
【就業場所】出雲市大津町1941(大曲診療所内)
【業務内容】訪問看護業務(社用車使用)
【連絡先】 21―1186  事務長室 渡部満

初任給
保健師                       204,900円
看護師                       195,900円

経験年数等考慮有
諸手当
職種、家族、住宅、夜勤、当直、遅勤、呼出、待機、年末年始、早番、遅番、特殊勤務、時間外
昇給
年1回
賞与
年2回(7月・12月)
休日・休暇
4週8休、夏期休暇4日、年末年始休暇、その他リフレッシュ休暇、有給休暇、特別休暇(年間休日109日)
定年
60歳
退職金
当協会規程による
福利厚生
(各種保険等)
健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、民医連共済、研修制度