報・連・相ワークショップ報告

| | コメント(3)

5月29日に、大曲診療所にて「報・連・相ワークショップ」を開催しました。

 

houren_fukei.JPG

 

まずはじめに、渡部事務長さんから、
ワークショップの概要が説明されました。

今回は、「ジョハリの窓」という理論を活用しました。
簡単に説明しますと、
自己評価とフィードバックをつき合わせ、

1.互いに知っていること、
2.自分は解っているけど他者は解っていないこと
3.他者は解っているけど自分は解っていないこと

を明らかにし、相互理解を図るとともに、
互いに気づかなかった未知の窓を開くことにあります。

今回の企画では、
報・連・相をする側(主に看護師)と、
報・連・相される側(主に医師)のグループに分かれました。

そして、互いに別室で、
相手グループへのフィードバック(よい点と改善して欲しい点)、
そして自己評価(良くできていると思う点と、改善すべき点)、
について、それぞれ出し合います。

次に、同じ部屋に集まって、
お互いの自己評価とフィードバックを発表し、
ジョハリの窓を埋めていきました。

「報・連・相する側」のジョハリの窓は、写真のようになりました。
※クリックすると拡大します

houren_ns.JPG
報・連・相のタイミング、
緊急度の認識
的を射た報告・相談などが挙がりました。

そして、未知の扉を開くことに成功しました!
報・連・相する側とされる側が相互に感じていた、
報・連・相がうまくいかない原因がわかったのです。

実は情報発信の最初の段階(患者さんやご家族さん)では、
医療の専門知識がないために、
的確な情報発信がされにくいということが解ったのです。

これが解れば、おのずといくつか対応策が出てきます。
例えば、
連絡があればひとまず看護師が見に行く、
家族さんに、「こんな徴候があるときは必ず連絡下さい」などと、
あらかじめお伝えしておく、
看護師の問診能力を向上させる、
などです。

報・連・相を医療スタッフ間のみの問題と捉えていた我々にとっては、
まさに未知の扉が開いた、
目から鱗が落ちた瞬間でした。

 

さて、一方の「報・連・相される側」のジョハリの窓です。
※クリックすると拡大します

houren_dr.JPG
こちらは、
話しかけるタイミングがわからない、
機嫌が悪そうで話しかけづらい、
というところに、ほぼ集約されました。

私も自覚していましたし、
耳の痛い指摘ではありましたが、
ストレートにこのような意見を出してくれる診療所の皆さんが大好きです。
笑いの中で、ゲーム的に、
このような話ができる雰囲気をつくってくださったファシリテーターの渡部さんにも感謝です。

 

最後に、またグループに分かれて、今後のアクションプランを作成しました。

↓報・連・相する側(クリックすると拡大します)

actplan_ns.JPG
↓報・連・相される側(クリックすると拡大します)

actplan_dr.JPG
 

お互いに、気持ちよく仕事するためにはどうしたらよいかを考え、
具体的な行動計画にまで辿り着けました。

また、やりっぱなしではなく、
3ヶ月後に再び振り返りをしようということを決めて終了。

 

発言の匿名性を保つために部屋を別にしたり、
ファシリテーターが代表で全ての意見を書いたりしました。

アイスブレークとして行った「キャッチ」というゲームも、
なかなか好評のようでした。
途中休憩でアイスをほおばるなどの工夫もしました。

こうした「場づくり」のたまものとして、
ともすれば深刻になりがちな話題を、
笑顔の中で終えることができたと思います。

コメント(3)

事務長 :

外来スタッフの皆様、お疲れ様でした?。とってもいいワークショップとなり、充実したファシリテーションをすることができました。
「ジョハリの窓」、恐るべしです(始める前はこんなにすごいスキルとは思ってませんでした)。フィードバックの自己評価、他者評価が分かりやすい点、新たな発見が得やすいなど、とても優れたものでした。
報・連・相は難しいですが、こうやって切磋琢磨してより良い職場にしていきましょうー。

藤原悠子 (診療所医師) :

ワークショップ。内容も充実し大盛り上がりでしたね!


報・連・相する側からは「(相談の際)不機嫌なことがあり、嫌だ」「声をかけたときに、笑顔で返してほしい」とのコメントが・・・

報・連・相される側としてはちょっと痛かった(!)ですが、率直に言ってもらえて嬉しかったです。
こんな言いにくいことを笑顔で言ってくれる。うちって本当にいい職場だなあと、改めて思いました。


ワークショップのその後は?
すでに効果を感じます!
「緊急でない報・連・相」を集中して行う時間を設定したことで、以前に増してコミュニケーションが円滑となり、かつロスも減りました。
若い元気な看護師Kさんは「今までは先生が忙しそうだと相談のタイミングが掴めなかった」「ワークショップでこれまでのモヤモヤが晴れて前より断然相談しやすくなった!」とのこと。
このKさん最近、Drに報告に行く前に一人ぶつぶつとつぶやいている姿をよく見かけます。プレゼンをわかりやすく効果的にしようと奮闘してのです。
患者さんからきた電話での情報収集のやり方もパワーアップしてますよ!
私も報告される側として、一緒に頑張りますー!

奥野(大曲診療所長) :

事務長さん、藤原悠子先生、コメントありがとうございました。
皆さんの頑張りをとても嬉しく思います。
Kさんのとても素直で直向きなところは、
見習わないといけませんね。

それにしても、藤原先生は、
本当によく皆さんの様子を観察してますね。

私も頑張らねばと、取り組んではいるのですが、
これが結構難しいです…
「不機嫌にならない」と決めても、
忙しいときはイライラしてしまうわけなので、
タイムマネジメントによってゆとりを創り出すとか、
不機嫌でも「はい何でしょう?」と必ず言うとか、
そういう具体的な行動を変えていかないといけないなと思っているところです。
すぐには変わらないかもしれませんが、
頑張っていきますので、
今後もよろしくお願いします。

コメントする

リンク

■出雲家庭医療学センター[ICFM]

■所長&事務長blog[会員制]

■その他リンク

2008年6月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

お問い合わせ

〒693-0011
島根県出雲市大津町1941
TEL 0853-21-1186
Mail oomagari@icv.ne.jp


[サーバー管理ページ]
[ブログ管理ページ]