NPO法人いずも在宅支援ネットワーク設立記念講演会報告

2008年4月30日 20:19

奥野

個別ページ

コメント(0)

NPO法人ターミナル・難病・重度障害者いずも在宅支援ネットワーク(略称:いずも在宅支援ネットワーク)の設立記念講演会が開催されました。

いずも在宅支援ネットワークのHPはこちら

 


総合人間研究所所長で、わらじ医者よろず診療所所長の早川一光先生を講師にお招きし、「畳の上で、大養生、大往生!」というタイトルでご講演頂きました。

早川先生のプロフィールは、先生のHPをご覧ください。


同法人の理事として講演会に参加してきましたので、印象に残った部分をご報告したいと思います。

■町づくりは人づくり
隣の人が困っていても知らんふりをするような地域では、「畳の上で、大養生、大往生!」ができる地域にはならない。
生活保護という制度があっても、そのことで区別されるような地域なら、制度の意味がない。
だから、お互いに助け合えるような人間を地域の中でつくっていくことが、このNPOの大事な仕事だ。


■住民と困難や悩みを分かち合う医療
戦後のお米の手に入らなかった時代、西陣の人たちは着物をお米に代えて生活してきた。
お米を手に入れても、駅で検査されて取り上げられることもあった。
そんな時代に、お米を手に入れに行くといつも下痢をするおばさんがいた。
最初は、お米を手に入れに行くことと下痢との関連に気づかなかったが、ある時気づいた。

下痢で来院したおばさんとのやりとり…

早川先生「(米を手に入れに)行ったな?」
おばさん「行った」
早川先生「(お米を)取られなかったか?」
おばさん「大丈夫だった」
早川先生「よかったな」

この一言があれば、薬なんて要らない

 

<感想>
政治的な考え方で制度を変えるとか、
法人の会員を増やすとか、そういうことではなくて、
住民一人一人の考え方や行動を変えて行くことでこそ、
我々が目指すまちづくりが実現するのだというメッセージは、
今後のいずも在宅支援ネットワークの活動のあり方に、大きなインパクトを与えたと思います。
そして、私自身の医療者としてのあり方にも。


満員となった会場は、早川先生のユーモアと愛情で、とても暖かい空気に包まれていました。

コメントする